2009年09月21日

膵炎

一昨日は同窓会の打ち合わせとやらで、(ただの飲み会のような気も・・・)
少し飲みすぎたようで、まる一日たった昨日の夜頃から、
身体のあちこちが痛くなってきました。(もう治ってますよ。)
風邪を引いた後のような節々が痛むのはどうしてなるのでしょうか?

アルコールをとりすぎて起こる内蔵反射なのです。

肝臓も胃も腫れるのですが、一番腫れるのは膵臓です。
悪くすると急性膵炎となるので注意が必要です。

お酒がきっかけになる腰痛は、腰だけではなく、背中や肩辺りの痛みとして感じることもあります。
しかも、最も痛む部位はみぞおち部分が多いですので、腹痛を伴う腰・背部痛ということになり、
これは耐え難い症状となります。

膵臓の位置が、胃の裏側で胃と背骨に挟まれたような深い位置にあるために、
臓器による痛みが周りの神経を刺激して腹部の激痛に加え、
腰や背中が痛んでいるように感じられるのです。
腰や背中に抜けるような放散される痛さ、と表現されることが多いようです。

膵炎

急性と慢性とにわけられますが、軽度の急性であれば、早急に治療し回復しますが、
慢性の場合は、時間をかけて膵臓の細胞が破壊されて硬くなってしまい、元通りには治らなくなります。

慢性膵炎の進行によって、徐々に痛みが無くなっていくのですが、これは治ったのではなく膵臓が
荒廃してしまったためです。
さらに糖尿病をひきおこすこともあり、厄介な病気といえます。

急性膵炎は、膵臓が分泌する膵液によって、膵臓自身が消化作用を受けてしまうことでおこります。

自分で自分を消化してしまうといったことが起こるのは、アルコールの作用が関係してきます。

濃いアルコールや、多量の飲酒で膵液の通り道(膵管)の出口が腫れて炎症をおこし、
膵液が流れず膵臓の中にがたまってしまうことが、膵臓の自己消化につながります。

また、アルコールは膵液の分泌を高める胃酸の分泌も促進させるため、
症状を進行させる一因ともなります。

慢性膵炎は、この急性膵炎を繰り返したり、長い間、お酒を大量に飲みつづけたり、
脂肪を摂り過ぎるなどの食生活の乱れから起こります。


膵臓の働き

◆体に入ってきた食べ物の、たんぱく質・脂肪・炭水化物を分解する消化酵素 (膵液)を分泌。
 この作用があるので、栄養が体に吸収される。

◆血糖値を調節するホルモンが分泌されます。
 膵臓が壊れると糖尿病になるのは、この働きが損なわれるため。


慢性膵炎は、日々のお酒の飲み方に大きく影響されます。
恐ろしいことに、じわりじわりと長い間炎症を繰り返し、自覚症状のないまま悪化していく例もあります。
急性膵炎の腹痛は激痛ですが、慢性膵炎では鈍痛であることが多く、腰や背中の痛みも繰り返しておこします。
10年くらいにわたり1日に100グラム以上のアルコールを連日飲み続けた場合に、発症率が高いといわれています。

・飲酒量が多い人は、膵臓に負担をかけないためにも、揚げ物など油を使用したものはとり過ぎないようにしましょう。
・薄味の煮物や蒸し物が良いです。
・胃液がたくさん出るような食品にも気をつけたいので、香辛料の強いものやコーヒーの飲みすぎにも注意が必要です。

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