2009年07月18日

低体温症

7月17日北海道大雪山系トムラウシ山と美瑛岳の遭難は2パーティーと1個人の

計10人の死亡が確認され夏山としては過去に例がない大規模遭難となった。

10人の死因は、強風や雨で急速に体温が低下する低体温症による凍死とみられる。

高齢者にとって低体温症は危険だ。若い人よりも寒さや暑さへの感度が鈍いため、

今回のように「寒い」と気づいた時には手遅れで、動けない状態に陥ってしまうことがある。

体温が35度以下になると、低体温症となり、震えが始まる。

33~32度になると動けなくなり、30度以下で意識がなくなるとされる。

夏山登山でも低体温症になることを、改めて認識しなければならない事故となりました。

低体温症とは

直腸温などの中心体温が35度以下になった状態を言います。

寒冷にさらされると、末梢細動脈が収縮し皮膚血流を低下させて熱の放散を抑えるとともに、

ふるえなどの発熱反応が起こりますが、体温が30℃以下になると、ふるえすら起こらなくなり、

加速度的に体温は低下し続けます。また体温が低下するにつれて精神活動、運動能力ともに

低下するため、その人本来の能力を発揮できなくなります。

・安静にしていても大量のエネルギーを消費します。

・早い時期から判断力がおちます。

・ふるえがおこらなくなると加速度的にすすみます。

・単なる疲労と区別が困難である。
 

登山における低体温症の予防

一旦体温が下がると、安静にしていても大量のエネルギーを消費するため、

よほどの状況の変化がない限り低体温から脱出することはできない。
 
そのため、登山における低体温症では治療よりも予防こそが大事である。


08年の山岳遭難は1631件(前年比147件増)

遭難者は1933人(同125人増)

40歳以上の中高年は1567人に達し、全体の81.1%

中高年の登山が増えているようです。

確かに達成感はあるのでしょうね。

ハイキング程度ならいいんですが、本格的な登山となると、ちょっと危険なスポーツでは、

と思うのですが、どうでしょうか。


"自分もそうですが、何故山に登りたいのでしょうか。"

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Posted by mbt maliza at 2011年08月01日 17:08
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