2011年10月12日

サマータイム後自律神経失調

NEWS ■サマータイム後…寝不足から自律神経失調へ■



先の夏は、原子力発電所の事故による電力不足を考慮し、独自にサマータイムを導入する動きが広がった。

しかしサマータイムが生活リズムに与える影響は小さくなさそうだ。インターネット調査会社のマクロミルが6月、300人の会社員、公務員に行ったアンケートによると、サマータイム導入の前後で、午前5~6時に起きる人が36%から56%に増加。午前0時よりも遅く眠る人が32%から22%に減った。マクロミルは「起床時間に比べると、就寝時間の変化が少ない」と分析する。

睡眠の重要性を訴える精神科医らでつくる「睡眠改善委員会」はサマータイムについて、「睡眠に悪影響を及ぼす可能性がある」と警鐘を鳴らす。委員の杏林大医学部の古賀良彦教授=精神医学=は「日本ではあくまで職場単位の取り組み。周囲に別の時間の流れがあり、ダブルスタンダードを強いられた人が『かくれ不眠』になる恐れがある」と懸念する。

かくれ不眠とは、睡眠改善委員会が名づけた寝不足と不眠症の中間の状態。専門的な治療こそ必要ないが、軽度で短期的な不眠症状を抱えており、自律神経の働きが乱れて不眠症へ発展する危険性がある。「日本は睡眠時間の少ないことを美徳とする慣習がある」と古賀教授。サマータイムによって睡眠時間が減ったり、休日に「寝だめ」したりすることで体内時計が狂い、かくれ不眠につながると説明する。

サマータイムは9月末で終わり、以後は時計が1時間、後ろにずれる。古賀教授は「急激な環境の変化は、うつ病などの気分障害の発症につながる。時間を急に戻すのでなく、たとえば10分ずつ、ゆっくりと戻すような工夫が体に優しい」と話す。家族の協力を得て、家の時計を一度、サマータイムに合わせてから、徐々に体を慣らすことが大切だ。


肩のこらない話2011

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Posted by karada at 19:11お知らせ